英語版タイトルと日本語版タイトルの違い:「アンチャーテッド」「The Last of Us」

アンチャーテッド
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直訳ではない日本語版のタイトル

アンチャーテッドシリーズとThe Last of Usはソニーの子会社でアメリカに拠点を置く開発会社であるノーティドッグが制作し、日本で販売される日本語版はSIE JAPANスタジオがローカライズを行っています。

海外で開発された作品を日本で発売する際は日本独自のタイトルが付けられることがあり、アンチャーテッドシリーズとThe Last of Usもその例に倣っています。特にアンチャーテッドシリーズにおいてはB級映画的なイメージを押し出すという販売戦略があったようで、ナンバリングがなく原題とはニュアンスが異なるサブタイトルが付けられているのです。

「アンチャーテッド」シリーズ作品

・アンチャーテッド エル・ドラドの秘宝

アンチャーテッドシリーズの第一作となる「エル・ドラドの秘宝」の原題は‘Uncharted: Drake’s Fortune’です。直訳すると「ドレイクの運命」という意味になり、ネイトが探している黄金像を強調したサブタイトルではありません。ネイサンとフランシス、二人のドレイクについて考えさせられるサブタイトルではないでしょうか。

・アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団

アンチャーテッドシリーズの二作目にしてシリーズの評価を確立させたと言える「黄金刀と消えた船団」の原題は‘Uncharted 2: Among Thieves’です。日本語訳は直訳すると「泥棒の間で」、意味を持たせて意訳すると「泥棒の狭間で」というニュアンスが近いでしょうか。日本語版タイトルはストーリーのキーアイテムとなる黄金刀と、黄金刀を手に入れるきっかけになるマルコ・ポーロの船団が強調されていますが、原題ではネイトの行動について問うサブタイトルになっています。

ラザレビッチやフリン、クロエ、さらには70年前に軍の命令でチンターマニ石を盗掘しようとしたシェーファーに囲まれたネイトは、ラザレビッチとの最終決戦で「何人の人間を殺した?」と言われたように、何十人もの敵兵を殺しトレジャーハンター(泥棒)を逸脱する行動を取っています。しかし、ネイトのその行動がラザレビッチの野望から世界を救ったことも事実なのです。

・アンチャーテッド 砂漠に眠るアトランティス

PS3でのシリーズ最終作となる「砂漠に眠るアトランティス」の原題は‘Uncharted 3: Drake’s Deception’です。Deceptionは欺く、惑わすという意味なので「ドレイクの疑心」などの日本語訳になりそうです。カッターは本当に味方なのか?イエメンでサリーは逃げようとしていたのか?そして死んだはずのサリーが姿を現したのは現実か?

ストーリーにおいて、ネイトが猜疑心を抱くシーンが数多くあった今作を象徴するサブタイトルです。

・アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝

プラットフォームをPS4に移し、シリーズ最終作として発売された「海賊王と最後の秘宝」の原題は‘Uncharted 4: A Thief’s End’です。エイブリーとその宝を示す日本語版サブタイトルに対し、原題は「泥棒の終わり」、つまりネイトのイリーガルなトレジャーハンターとしての冒険が終わるということを表現しています。さらに泥棒と罵られることになった海賊たちの末路を示すものでもあるでしょう。

 「アンチャーテッド」スピンオフ作品

・アンチャーテッド 地図なき冒険の始まり

PS Vitaのローンチタイトルとして発売された「地図なき冒険の始まり」はノーティドッグが監修しベンドスタジオが開発しています。「エル・ドラドの秘宝」のストーリーから過去に遡った若かりし日のネイトを描いている作品で、原題は‘Uncharted: Golden Abyss’で直訳すると「黄金の深淵」となります。

今作はシボラと呼ばれる黄金の都市を探す物語です。その黄金にはある秘密が隠されていて、そのことを深淵と表現しています。

・アンチャーテッド 古代神の秘宝

今作は「海賊王と最後の秘宝」のあと、クロエとショアラインを追われたナディーンがインドに眠るガネーシャの牙を探し求めるストーリーです。原題は‘Uncharted: The Lost Legacy’で、「失われた遺産」という意味です。この遺産とはガネーシャの牙のことを指していて、日本語版サブタイトルの古代神はインド神話の神々であるガネーシャ神やシヴァ神のことを指していると思われます。原題と日本語版サブタイトルが最も近い作品ではないでしょうか。

アンチャーテッドの原題を見ると、シリーズ作品は宝探しではなく主人公であるネイト自身についてのサブタイトルが付けられていて、スピンオフ作品は宝物そのものについてのサブタイトルになっています。一方、日本語版サブタイトルはほぼ一貫して宝物やネイトが発見する古代都市が強調されているという違いが見て取れます。

原題を意識してプレイすると、アンチャーテッドが宝物を巡る冒険譚というだけではなくネイサン・ドレイクの人生を追いかける物語でもあるという見方ができるのではないでしょうか。

アンチャーテッドシリーズの「エル・ドラドの秘宝」、「黄金刀と消えた船団」、「砂漠に眠るアトランティス」を収録したPS4の「アンチャーテッドコレクション」の原題は、‘Uncharted: Tha Nathan Drake Collection’となっています。

「The Last of Us」

The Last of Usシリーズは本編にサブタイトルはありませんが、DLCのサブタイトルがあります。

・Left Behind ‐残されたもの‐

原題は‘Left Behind’で、直訳すると「取り残される」、「置き去りにされる」という意味になります。日本語版は原題に日本語訳を加えるというアンチャーテッドシリーズとは異なる訳し方になりました。「残されたもの」の「もの」が平仮名になっているのは、エリーを指す「者」や、ライリーの遺品を指す「物」、さらにはエリーに大きな影響を与えたライリーの言葉を指す「もの」などが含まれているからかもしれません。

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