サムがネイトとレイフを同時に騙していた理由:「海賊王と最後の秘宝」

海賊王と最後の秘宝
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サムはネイトとレイフに嘘をついていた

アンチャーテッドシリーズ最終作となる「海賊王と最後の秘宝」で初登場するサムは、エイブリーの宝を探すためネイトにはアルカサルとの約束があると嘘をつき、レイフには宝探しに協力していると見せかけて独自に宝を追っていました。なぜサムは弟と出所させてくれた恩人を同時に騙していたのでしょうか?

サムの境遇

サムは15年前にパナマの刑務所から脱獄することに失敗し、レイフが刑務所長に賄賂を贈って出所するまで13年の長きにわたって刑務所暮らしを続けていて、監獄にいる間も海賊に関する本を読み続けるなどエイブリーの宝に対する意欲は全く衰えていませんでした。そんなときにレイフの計らいで出所し、リバタリアを探すことができるようになったのは渡りに船だったでしょう。その後、ネイトの前に姿を現したのは出所してから2年が経ってからです。

レイフがサムを出所させた理由

まず、なぜレイフがサムを出所させたのかについてです。レイフは15年前にドレイク兄弟と組んでエイブリーの宝を探していましたが、脱獄に失敗したサムだけでなくネイトとも袂を分かっています。その後もエイブリーの宝を探しつづけていましたが、本人が言うように手がかりを掴めず行き詰まっていたのです。そこで、自分よりもエイブリーに詳しいサムに協力させて宝に近づくことを目論んだと考えられます。

サムがレイフを騙した理由と「お前にはふさわしくない」の真意

出所したサムはレイフのもとで2年にわたってエイブリーの宝を調査していました。その間ネイトの前に姿を現さなかったのは、ネイトいわく「レイフが集めてきた手がかりをすべて手に入れたかったから」です。サムはロッシの屋敷で開催されるブラックオークションに聖ディスマスの十字架像が出品されることを知り、レイフではなくネイトとともにエイブリーの宝を探すべくネイトのもとに足を運びます。

レイフを騙した理由

サムの目的がエイブリーの宝を手に入れることであれば、十字架像を盗む必要はなくレイフに進言して落札させればいいだけです。正当な手段で手に入れた十字架像を分析し、もし行き詰まったらその時にネイトに声をかけるなり他の手段を探せばいいだけで、この時点で危険を冒して盗みに入る必要はありません。しかしサムはそうせず、十字架像がブラックオークションに出品されることをレイフに知らせずにネイトを誘って盗むことにしました。つまり、サムにとっては手がかりとなる十字架像をレイフに渡さないことが大切だったのです。

なぜレイフに手がかりを渡したくなかったかというと、サムはエイブリーの宝はドレイク兄弟の二人で見つけるべきだからと考えていたからです。これがレイフを騙していた理由です。兄弟の母親であるカサンドラ・モルガンが調べていたエイブリーが遺した宝は、同じく母が調べていたフランシス・ドレイクの子孫を名乗り生涯を賭けてエイブリーの足跡を追いかけてきたサミュエル・ドレイクとネイサン・ドレイクの二人で見つけるべきであり、金にあかせてトレジャーハントをしてきたレイフではないというのがサムの考えです。

「お前にはふさわしくない」の真意

ニューデボンに向かう途中、サムはレイフに「お前にはふさわしくない」と言っていますが、その真意はレイフにふさわしくないのではなくドレイク兄弟にこそふさわしいというものだったのでしょう。サムにとって、自分一人や他人と協力してではなく兄弟二人で見つけるということが大切だったのです。

であるならば、そもそもなぜ二度にわたってレイフと組んだのかという疑問も浮かびますがこれは作中の描写で解決しています。一度目はパナマの刑務所に入るためにレイフが必要だったからであり、二度目はレイフが出所させてくれたからです。そのため、一度目に組んだ時点でもどこかでレイフを出し抜く算段を立てていたはずです。

ネイトを騙した理由

ドレイク兄弟にこそふさわしいエイブリーの宝をドレイク兄弟の二人で見つけるためには、ネイトとともにリバタリアに行かなければなりません。しかし、ネイトは既にイリガールなトレジャーハンターを引退し、結婚して「普通の暮らし」を営んでいます。そんなネイトに対して正面から宝探しに誘っても断られると踏んだサムは、エイブリーの宝を見つけなければ自身の命が危ないというアルカサルの嘘をでっちあげることで、ネイトを騙して再びイリーガルな冒険に向かわせたのではないでしょうか。

つまりサムは、自分がエイブリーの宝を見つけるためにネイトを騙したというわけではなく、サムとネイトの二人でエイブリーの宝を見つけるために嘘をついたということです。自らの死が迫るなか、サムは言いました。「俺はただお前と宝を見つけたかった」

マレーシアの誘い

ちなみに、ネイトがエレナに嘘をつくとサムが予想していたかは分かりません。ネイトが勝手にエレナに電話して嘘をついただけで、サムとしてはエレナの許可をもらってネイトを同行させるつもりだったという可能性もあります。

そうではなくて、もともとジェイムソンからマレーシアの話が出ていることを知っていて、ネイトがその話を利用して自分と同行するだろうと考えていたのなら相当な策士です。サムと同行することを決めたネイトはサムの目の前でエレナに電話しますが、サムが嘘の会話をする弟に何か言うことはありませんでした。

もっと深読みすると、ジェイムソンはマレーシア沖の沈没船について「情報が入った」と言ってネイトを誘っています。

この情報提供者がサムであり、サムがジェイムソンにマレーシアの仕事を斡旋したということも考えられますが、レイフの後ろ盾なしに沈没船の図面を用意したり、百戦錬磨のネイトに「こりゃ大当たりするぞ」と言われるほど精度が高い調査を済ませるような大きな仕掛けができるとは考えにくく、これは邪推でしょう。

聖ディスマス像がオークションに出品されるタイミングとジェイムソンがマレーシアの仕事の話を持ち出したタイミングが一致したのは偶然だと考えた方が自然です。

ドレイク兄弟でエイブリーの宝を見つけるために

まとめると、エイブリーの宝はドレイク兄弟が見つけるべきという大前提があり、

  • サムが再びエイブリーの宝を探すことになったきっかけはレイフ
  • レイフが宝を見つけるよう協力するつもりはないが、レイフが集めた資料が必要
  • 引退しているネイトを誘い出すため嘘を用意して接触
  • レイフを出し抜いて二人でエイブリーの宝を見つける

というのがサムの思惑だったのです。ドレイク兄弟の二人で宝を見つけるという最終目的のためには、ネイトとレイフの両方を騙す必要がありました。

自分を出所させてくれたレイフを裏切り、ネイトの家庭に波風を立てることになるサムですが、その発端はネイトと二人で宝を見つけたいという願望だったのです。

弟夫婦への贖罪

エイブリーの宝を巡る冒険を終えて帰宅したネイトは、エレナからジェイムソンのサルベージ会社(JMI)を買うことを聞かされます。その原資はサムから受け取ったエイブリーの金貨でした。サムは自分の行動によって周囲に迷惑をかけたことを分かっていて、自分なりの贖罪を果たしたのです。企業として宝探しをするというエレナの発想によって、ネイトは合法的なトレジャーハンターとして、エレナは歴史的発見が見込める調査を取材するジャーナリストとして自分たちが望む人生を送ることができるようになりましたが、そのきっかけはサムが15年以上にわたって追い続けたエイブリーの宝だったのです。

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