サムが嘘の題材としてアルカサルを持ち出した理由:「海賊王と最後の秘宝」

海賊王と最後の秘宝
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サムがネイトに話した嘘

「海賊王と最後の秘宝」は死んだと思われていたサムがネイトの前に姿を表すことでストーリーが動き出します。

サムはネイトに、ヘクター・アルカサルの脱獄計画に便乗する形で脱獄したためアルカサルにエイブリーの宝の半分を要求されていることを話し、冒険の旅に誘います。しかしこの話は全くの嘘でした。

作中でサムの嘘が明らかになるのはリバタリアでレイフと対峙した場面です。実際のところは、サムは脱獄したのではなくレイフが賄賂を積んで出所したということで、アルカサルは半年前にアルゼンチンでの銃撃戦で死亡していることも明らかになりました。

では、なぜサムはネイトを誘い出すための嘘に少し調べれば死んでいることが分かるアルカサルを持ち出したのでしょうか?

アルカサルと監獄で同部屋だったのは事実

アルカサルを持ち出した理由として、アルカサルに関わる話のすべてが嘘だったわけではないからだと考えられます。

サムがネイトの前に姿を現しアルカサルの話をするときの会話は、日本語音声では「ヤツは俺の監房仲間だ」と訳されていますが、英語音声では”for the last year he was my cell mate.(最後の年にアルカサルと同房だった)”と告げています。また、マダガスカルの火山地帯を探索中にサリーが過去にアルカサルと取引をした際の印象を話したときは「何も変わってねえな」と言い、さらに優しい看守と引き離されたあとにアルカサルと同室になったという会話もしています。これらの内容は嘘にしては具体的すぎるのではないでしょうか。

つまり、サムがアルカサルとともに脱獄した話は嘘だったものの、刑務所でアルカサルと同部屋だったことは本当なのではないでしょうか。サムの話すべてが嘘だったとすると、ネイトを説得するための題材に他の犯罪者ではなくアルカサルを持ち出す理由が見当たりません。

サムがアルカサルを選んだ理由

サムはネイトを再び冒険に向かわせるべく、脱獄計画を実行する組織力があり且つ脅されていることに説得力を持たせられる裏社会の大物を思い浮かべ、その中で最適だったのがアルカサルだったと考えられます。実際に交流があったためアルカサルの人となりを聞かれてもある程度は答えられて嘘に真実味を持たせることができるだけでなく、ネイトには自分だけが監獄を出てしまったという負い目があるため、パナマの監獄で関わりがあった人物を持ち出せばネイトが同意しやすいだろうという目論みもあったかもしれません。

ネイトがアルカサルについて少し調べれば死んでいることが分かってしまいますが、仮に存命の人物をだしに使った場合、本人やその周囲からそんな話は知らないと言われれば作り話がバレてしまいます。サムは、ネイトがサムの言うことを信じる可能性とネイトがサムを疑ってアルカサルについて調べる可能性を天秤にかけて、弟は兄の言うことを信じるという可能性を取ったのかもしれません。ある意味で、15年間離れていた弟を(一方的にではあるものの)信頼した結論だと言えます。

サムからすると、ネイトを誘い出した嘘の露呈を避けることの優先順位が高かったはずです。ネイトがサムの言うことをそのまま信じたとしても、裏社会で顔が広いサリーを通じて嘘がばれることも考えられます。オークション会場に侵入するときサリーの参加を拒んでいたのも、気が合わないだけでなくそういった懸念があったからかもしれません。

 ゲーム開発上の裏話

ゲームの開発上の話をすると、アンチャーテッド4は開発途中にディレクターが交代していて、サムの脱獄シークエンスは以前のディレクター時代に作られていたものをほぼそのまま活用したとのことです。以前のディレクター時代はサムが最終的な悪役になるシナリオで、声優もトロイ・ベイカーではありませんでした。

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