ロケーションから見るストーリーの流れ:「The Last of Us」

Part I
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The Last of Usのロケーション

The Last of Usはアンチャーテッドシリーズと異なり、チャプター区切りとしてストーリーが進むのではなく季節を区切りとしてストーリーが進行します。四つの季節にプロローグとエピローグを加えた6つの区切りがありますが、1つの季節のなかでロケーションが移動することも多々あります。

この作品はロードムービー的な要素もあり、具体的な地名を意識しながらストーリーを進めるとより楽しめます。

プロローグ

テキサス州オースティン

ゲームはメインストーリーの20年前から始まります。日付が変わる頃、ジョエルの娘であるサラがうたたねから目を覚まします。サラは誕生日プレゼントを渡すためリビングで父の帰りを待っていたのでした。腕時計を贈ったあとに自室で眠りについたサラは、外の喧騒で目を覚まします。2階からリビングに降り、ニュースやパトカーのサイレンで異常が起きていることに気付き始めます。

世界を一変させるパンデミックの始まりでした。ジョエルとその弟であるトミーに連れられ車で避難しようとしたものの、道路も街もパニック状態になっているさなか車が横倒しにされ、徒歩での移動を余儀なくされます。ジョエルはトミーに銃を預け負傷したサラとともに街から離れようとしますが、その途中で米軍兵士の銃撃を受けサラが命を落としてしまいました。

プロローグのロケーションがテキサス州オースティンであることは、ジョエル宅の洗面台に置かれている地元の新聞によって分かります。また、この新聞の日付が2013年9月26日になっているためジョエルの誕生日が9月26日、パンデミック発生日が日付が変わった9月27日だと推測できます。

マサチューセッツ州ボストン(隔離地域)

物語はプロローグの20年後に移ります。白髪が交じったジョエルは政府が管理するボストンの隔離地域で暮らしていて、相棒のテスとともに合法違法を問わず隔離地域の内外に物資を流す運び屋を生業としています。自分たちが買った銃を納品しないロバートの居場所を掴んだジョエルとテスはロバートを追い詰めますが、武器は反政府組織であるファイアフライに売り渡されたあとでした。武器を返すことが出来ないロバートを処分した矢先、ファイアフライのボスであるマーリーンが現れ、あるものを運べば武器を帰すと言ってきました。マーリーンの後に続きファイアフライのアジトに着いたジョエルとテスは運ぶものがエリーという少女であることに驚いたものの、武器を確認したテスの進言もありファイアフライと落ち合う国会議事堂までエリーを送り届けることになりました。

ボストン(隠れ家-マサチューセッツ州会議事堂)

3人で行動しはじめた直後、巡回中の兵士に見つかりエリーが免疫を持っていることが判明します。感染者が徘徊する地下鉄の駅と美術館を抜けて州会議事堂にたどり着いたものの、ファイアフライは感染者に殺されていました。感染者に噛まれていたテスの希望が失われた瞬間でもありました。テスはかつてファイアフライのメンバーだったトミーが研究施設の場所を知っていると期待し、トミーのもとにエリーを連れていくようジョエルに懇願します。テスは兵士の追跡を防ぐべくその場に残り、ジョエルとエリーの長い二人旅が始まったのでした。議事堂を脱出した二人は、車を調達するためジョエルの仕事仲間であるビルを訪ねます。

マサチューセッツ州リンカーン(ビルの隠れ家-ビルの家(教会)-高校-フランクの家)

非常に用心深いビルが仕掛けたトラップに掛かったせいで感染者に噛みつかれる寸前、ビルが助けに入ります。3人でビルの隠れ家まで移動したあと、ジョエルはかつてビルが自身に対して作った借りを盾に協力させます。ビル曰く高校に捨てられている自動車からバッテリーを取って来ることができれば不動車を修理できるとのことでした。

高校にある自動車のバッテリーは既に誰かが持ち去っていたものの、ジョエルたちは感染者から逃げた先に着いたビルの元パートナーであるフランクの家にあった壊れていない自動車を手に入れました。

ペンシルバニア州ピッツバーグ(書店-ホテル-金融街)

打ち捨てられた車に道を阻まれて高速道路を降りた二人はハンターの襲撃を受けます。ハンターを退けて書店を抜けた二人はホテルでの戦闘においてエリーが銃を使ったことで険悪な雰囲気になりますが、金融街ではエリーに援護を任せるなど信頼も生まれます。先を進むとハンターが乗るハンヴィー(軍用装甲車)に追いかけられ、隠れた屋内でヘンリーとサムの兄弟に出会います。兄弟は橋の先にある通信塔で仲間と落ち合う計画があり、ジョエルとエリーも同行することになりました。

ペンシルバニア州ピッツバーグ(ゲート-橋-下水道-住宅街-通信塔)

ハンターが守るゲートを突破する際、ジョエルはヘンリーに見捨てられる形で取り残され、後についてきたエリーとともにハンヴィーに追われて橋から川に飛び込むことを余儀なくされます。川辺で気がついたジョエルはヘンリーに対し怒りを露わにしますが、ヘンリーの言い分とエリーの取りなしによって再び4人で行動します。下水道を抜けるとハンターの狙撃とハンヴィーに苦しめられますが、なんとか通信塔にたどり着きました。翌朝、サムが変異しエリーに襲いかかるもののヘンリーが射殺、自らも命を絶ちました。

ワイオミング州ジャクソン(水力発電所-牧場の家-トミーの街)

ジョエルとエリーは長袖になってジャクソンの水力発電所に到着します。ダムの門を開けようとすると銃を向けられますが、そこにいたのはトミーとその妻であるマリアでした。発電設備の復旧に成功したトミーに対し、ジョエルは自分の代わりにエリーをファイアフライに届けるよう依頼します。トミーは家族がいることを理由に一旦は断りますが、ハンター襲撃後のジョエルとエリーの様子を見て自分がエリーを送り届けることを決心します。

そのことで口論になっていたトミーとマリア、そして話を避けるジョエルの様子を見たエリーは一人で馬に乗ってどこかに行ってしまいました。ジョエルとトミーが後を追うと、エリーは牧場の家にいました。エリーとの会話ののち、ジョエルは自分がエリーを連れていくことにし、明かりが燈ったトミーの街を見下ろしながらファイアフライの研究施設が東コロラド大学にあることを聞き、二人で向かうのでした。

コロラド州(東コロラド大学)

二人は東コロラド大学のでかい鏡のような研究棟に着きましたが人の気配がありません。残されたレコーダーによって研究メンバーがソルトレイクシティの病院にいることが分かりましたが、ハンターの襲撃を受けてジョエルが腹部に穴があくという重傷を負ってしまいます。なんとかハンターを撃退したエリーは、馬に乗り続ける体力もないジョエルを守ることになります。

コロラド州(朽ち果てた小屋-工場跡地-エリーの隠れ家-湖畔のリゾート地)

季節は冬に移り変わり、エリーが狩りをしている場面からスタートします。半矢となった鹿を追ったエリーは朽ち果てた小屋のそばでデビッドとジェームズに鹿を譲ってほしいと声をかけられます。薬となら交換すると交渉したエリーは、ジェームズが薬を取りにいっている間に小屋と工場跡地のような場所で感染者に襲われるもののデビッドと二人で切り抜けます。一息ついて暖を取っているときにデビッドの仲間がイカれた男と女の子に殺されたことを聞かされ、エリーはジェームズが持ってきた薬(とデビッドの猟銃)を持って急いで隠れ家に戻ります。その家では腹部の傷を縫われたジョエルが横になっていました。

一寝入りしたエリーが気配を感じて目を覚ますと、足跡を追ってきたデビッドの仲間とおぼしきハンターがすぐ近くまで来ていました。ジョエルが見つかることを避けたいエリーはタコを駆って包囲の突破を試みますが、タコが撃たれて落馬し、リゾート地の別荘を通って脱出を図るもののデビッドに捕われてしまいます。

目を覚ましたエリーは檻に入れられていて、目の前ではジェームズが人体を解体しています。ジェームズと入れ替わりでやってきたデビッドはエリーに食事を差し出し、仲間になるよう説得を始めます。エリーは食事とともに説得を突っぱね、さらにデビッドの指をブチ折って檻の鍵を奪おうとしますが失敗します。エリーはそのまま眠ってしまったようですがデビッドとジェームズに叩き起こされ、屠殺台に載せられてマチェットを向けられます。エリーはとっさに自分が感染者であることを明かし、噛まれた跡を見て動揺しているジェームズを殺して逃げ出したところで場面は変わり、ジョエルが目覚めます。

ジョエルはエリーを探すべく襲ってきたハンターを逆に捕らえ、腹ではなく膝を割って話をすることでエリーの居場所を聞き出します。

一方、エリーは自分を捕らえようとするデビッドの仲間を横目に街を進み、一軒のレストラン跡に入ります。しかしデビッドに追跡されており、本性を現したデビッドと揉み合いの末、二人とも意識を失います。

視点は再びジョエルに戻り、聞き出したエリーの居場所に行く途中の倉庫でエリーのバックパックを発見、さらには人肉食が行われていることを知り一刻も早く助け出すべく歩を進め、燃え盛るレストラン跡を目にします。

視点は目を覚ましたエリーに移り、エリーは我を忘れてデビッドの顔をマチェットでずたずたにしますが、止めに入ったジョエルの顔を見て泣き崩れ、二人でこの街を脱出しました。

冬パートのロケーションは候補地が複数あります。エリーが単身でデビッドのグループと戦う湖畔のリゾート地はWhitefish Lakeで、ジョエルがエリーを助けるために進む道にはSIlver Lakeという看板があります。現実世界のWhitefish Lakeはモンタナ州に、Silver Lakeはユタ州にあり、ジョエルたちが襲われた東コロラド大学(架空の大学)があるコロラド州とは距離があるのです。

しかし、ジョエルが腹ではなく膝を割って話したデビッドグループの一員が位置を指した地図の詳細を見ると、「コロラドにある湖畔のリゾートの地図」という説明になっていることから、この記事ではコロラド州としました。

ユタ州ソルトレイクシティ(バスターミナル-トンネル)

ソルトレイクシティに到着し、ハイウェイの出口に彫られた鹿の彫刻画を見たエリーは足が重くなりますが、闊歩するキリンの群れを見て調子を取り戻します。ジョエルからは帰ってもいいと言われますが、これまでのすべてをムダにはできないと自分を奮い立たせました。パンデミック直後に治療や検疫が行われていたであろう屋外テントで昔を思い出すジョエルにサラの写真を渡し、病院に続くトンネルに入ります。

トンネル内は感染者がいるだけでなく水がせき止められていて、水流に押し流されたエリーは意識を失ってしまいます。トンネルの出口付近までエリーを引きずりあげたジョエルはエリーが呼吸をしていないことに気付き救命措置を取っていると、突如現れたファイアフライの兵士が手を上げるよう指示を出しますが、ジョエルはそれどころではありません。兵士は指示に従わないジョエルを銃で殴り失神させます。

ユタ州ソルトレイクシティ(聖マリー病院)

ファイアフライの本拠地となっている聖マリー病院のベッドで目を覚ましたジョエルの前にはマーリーンがいました。エリーが助かったことを聞き安堵したジョエルはエリーに会おうとしますがマーリーンが拒みます。エリーの免疫細胞は脳と一体化していて、手術によってそれを切除しなければワクチンが作れません。つまり、エリーの死を意味します。ジョエルは手術を止めるべく行動を起こし、ファイアフライの兵士が守る病院内を突破して手術室にたどり着きます。

手術室でメスを武器にした医者を殺してエリーを抱き抱え、そのままエレベーターで地下駐車場に向かいます。駐車場ではマーリーンが立ち塞がりますが、ジョエルはマーリーンを撃って病院を脱出したのでした。

ジョエルが運転する車中でエリーが目を覚まします。自身の考えで何があったのかを話すジョエルとそっぽを向くエリーを乗せた車はトミーの街を目指して走り続けました。

エピローグ

ジャクソン郡(トミーの街周辺)

トミーの街に程近い森に着いた二人は車を降りて徒歩で先を進みます。街を眼下に、エリーは「車で話したことが本当だと誓って」とジョエルに迫ります。ジョエルは本当だと答え、エリーは「わかった」と返事をしました。

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