「The Last of Us Part II」初回プレイの感想+3周目を終えての感想(ネタバレあり)

THE LAST OF US
スポンサーリンク

初回プレイの感想

初回プレイが終わった直後にこの記事を書こうとしています。感想を書こうと思っても何から書けば良いのやら、と悩んでしまうほど様々なことが頭の中を駆け巡るゲームでした。以下ネタバレを含みます。

7月12日、3周目を終えての感想を追加しました。

前作における私の勘違い

まず、前作「The Last of Us」において私が誤って認識していたことがありました。エリーの免疫について、エリーは寄生菌が体内に入って感染はしても発症しないものだと認識していたのです。前作の「あたしは感染しない」というセリフは「感染はするが発症しない」という意味かと勝手に思い込んでおりました。つまりエリーは保菌者なのだと。なので、アビーを操作してエリーを倒すシーンが終わったとき、エリーはアビーを直接殺すことは出来なかったけれども、噛みついたことで感染させることができたので勝敗を付けるとすればエリーの勝ち、そしてエピローグであるエリーとディーナ、JJ(Jessie Juniorでしょうか)の家族団らんでPart IIが終わると思いながら羊を厩舎に追い込んでいました。しかし、私は死んだと思っていたトミーが現れ、さらにアビーも生きているという話を聞いたときはかなり動揺しました。アビー生きてるの?まだ続くの?アビーも免疫持ちだった?などと色々考えてしまいました。前作のデビッドも感染していなかったんですね。

*JessieではなくJesseですね。綴りミスでした。

規制について

懸念していた日本独自の規制については、発売前のトレーラーと比べて戦闘中のゴア表現とセラファイトの腹を割く儀式は規制されていました。また、おそらくベッドシーンが規制されただろうということと、エリーがノラを拷問するシーンも規制されたのかなと思います。劇場に戻ったエリーが唐突にアビーが水族館にいることを話し始めたので違和感がありました。とはいえ、ここは規制されたんだろうという見当が付く部分だったので、前作のように規制されていたことすら気付かない(初回プレイで私は気付きませんでした)のに作中における重要な描写を省かれるということにならなくて良かったです。実はPart IIでも重要な描写が規制されていた、ということがこれから分かるかもしれませんが。

*ここは規制されておらず、北米版でも直接的な描写はなかったようです。

ストーリーについて

発売まで、私はPart IIの情報について意識して避けてきました。今作は発売前に映像がリークされるということが起きましたが、幸いリークされたということをゲームメディアのニュースで知ることが出来たので、それからはノーティドッグ公式のTwitterも見ないようにしていました。事前に得てしまったネタバレ情報といえば、立ち読みしたファミ通に載っていた「トミーが現在はシアトルにいる」というものくらいです。なので、ジョエルが死んだことは大きな大きな衝撃でした。ジョエルがエリーを追って途中で合流する、というふうに見える公式トレーラーはミスリードでしたね。死亡シーンのあともエリーとトミーがシアトルに行く話をしていても信じられず、エリーを操作してお墓に刻まれたジョエルの名前を見て、ジョエルの家で生前の生活を物語る様々なものを目の当たりにして初めて本当にジョエルが死んだということを理解しました。

今作はエリーとアビーを操作することになりました。エリーにとってアビーは目標としての敵ですが、アビーにとってエリーは攻撃してくるから敵、という存在です。前作をプレイした身としては、アビーに感情移入することが難しいです。アビーにはアビーの正義があることは分かりますが、エリーにも正義があって、私にも正義があります。前作でジョエルがエリーを救ったことは社会のためには全く正しいことではありませんが、ジョエルにとっては正しくて、プレイヤーである私にとっても正しいものでした。そのジョエルを殺した人物を操作してエリーを殴りつけるというのは辛かった

*初回クリア直後の熱に浮かされたまま書いた恥ずかしい表現でした笑。ゲームの最序盤で前作のジョエルの行動が否定されたことが衝撃だったと言いたかったのです。

*周回を重ねるごとに、アビー側の立場に立ってプレイできるようになりました。アビーがジョエルに復讐する気持ちも分かります。しかし、命を救ってもらいながら騙し討ちのような形で、しかもじわじわとなぶり殺すことを許容できるほどには感情移入できていません。アビーパートのエリー戦は未だにプレイしたくないシーンです。

また、今作はエリーの復讐に重点が置かれすぎていて、The Last of Usの世界観を十分に堪能できなかった気もします。前作をプレイした私にとってのThe Last of Usは、パンデミックが発生した20年後の世界におけるジョエルとエリーの物語でした。今作は、ジョエルがいないことは仕方ないにしても前作のThe Last of Usの世界観から離れすぎたという印象があります。その筆頭が感染者で、前作はジョエルとエリーの行く手を阻む悪役として存在感がありましたが、今作は人と人の抗争が主題になりすぎていて感染者が添え物、おまけになってしまっています。敵としての強さ弱さではなく存在の大きさを考えると、前作では重要な役どころだったのに今作ではそこらにいるエキストラになってしまったかのようでした。

登場人物が死ぬ理由も感染者ではなく人同士の抗争が原因でした。前作ではテス、ヘンリーとサムが死にましたが、それは感染者に起因することでした。しかし、今作のジェシーやマニー、ヤーラの死はファイアフライとジョエルの抗争、WLFとセラファイトの抗争の過程であって感染者は直接的には関与していません。ジェシーやマニー、ヤーラは死ぬ必要があったかな?ということです。The Last of Usはジョエルとエリー、感染者、ハンターに類する敵という構成要素があってのものだと考えていたので、今作は復讐というテーマに振りすぎてThe Last of UsをThe Last of Usたらしめるものが失われてしまったという印象です。

*ヤーラはともかくジェシーやマニーは死ぬ必要がありましたね。私の理解不足でした。復讐をしようとすることによって、仲間が敵陣営に殺されることをプレイヤーに印象づけるためのものだったと思います。それにしても死に方があっけなさすぎましたが、それも制作者側の狙いかもしれません。感染者が関与していないことに変わりはありませんが。

ありていに言うと、今作は感染者がいなくても成立したストーリーだったんじゃないかなと思ってしまいます。そしてそれは私にとってのThe Last of Usから大きなものが欠けたストーリーでした。

また、今作は難易度別のクリアトロフィーがありませんでした。これはゲームプレイのチャレンジになる高難易度でのクリアを目指すよりも、ストーリーを見てほしいということでしょうか?私は世界観とゲームシステムの融合に魅力を感じて前作にハマりました。パンデミックによって限られた物資しかなくなった状況でパンデミックによって発生した感染者と戦い、エリーと旅をするというゲームプレイに熱中したのです。だから物資が最大限に限られる難易度:グラウンドが一番面白いと思いますし、グラウンドでプレイしてこそThe Last of Usの世界観に没入できると思っています。今作で難易度トロフィーがないということは、未知の寄生菌によるポストアポカリプスというThe Last of Usの世界観を重視していないように思えてしまうのです

*難易度にもよるかもしれませんが、今作は人間相手に戦うエリアの多くを誰も殺さずに抜けられることが分かりました。これは復讐の連鎖を終わらせるというテーマの一つをゲームシステムに反映させたものかとも考えましたが、どれだけ戦闘を避けてもジェシーが「俺たち大勢殺してきただろ」と言うんですよね。そういう意図はなさそうです。

*シナリオだけを見れば、特にシアトルでの3日間はエリー編とアビー編がまさに表裏一体となっていて完成度は非常に高いと思います。

ゲームとして

ゲームとしては、プレイアブルキャラクターであるエリーとアビーは差別化が出来ていますし、敵のAIや戦闘シーンの地形とシチュエーション、戦闘手段も進化していてやり込み甲斐がありそうです。ノーティドッグらしい色味の美しいグラフィックはもちろん、ボリュームも驚くほど大きく、AAAや大作と呼ばれるにふさわしいクオリティになっていると思います。

*アビーは腕力で敵を倒したり火炎放射器を使えたりと前作のジョエルを思い起こさせます。それが辛い……。

*戦闘では壁の隙間をすり抜ける動きが面白いです。敵に追われながら物資を拾って壁の隙間をすり抜け、敵がすり抜けに手間取っているうちに弾薬を作ってすり抜けてきた敵を撃つというムーブを積極的に使っています。

まとめ

でもやっぱりジョエルとエリーがいて感染者もいるThe Last of Us Part IIをプレイしたかったな、というのが正直な気持ちです。エリーが最後に暴力ではない答えを見出したことは分かります。それは分かりますが、エリーに今回の体験をさせなければならなかったのか?と思ってしまうのです

*初回プレイは常に戸惑いを覚えながら進めていましたが、2周目、3周目では冷静にプレイできました。しかし、やはり今作のストーリーはThe Last of Usでやらなくてもよかったのではないか、という気持ちは消えません。「こういう話を作りたい」という前提があって、そこに無理矢理The Last of Usを当てはめたかのような。

最初から最後までを振り返ってみて、今作で最も好きなシーンはジョエルとエリーが恐竜の博物館で過ごすシーンと、エリーがシアトルに向かっているときに、人を初めて殺した、ホテルでジョエルを救ったときの話をしているシーンです。前者は前作の道中におけるささやかな楽しみを思い起こさせると同時に二人の関係を表していて、後者は前作と同じくエリーが死んだ人の話題を積極的に出す性格のままだったからです。でものちの日記ではディーナがジョエルのことを話すのを嫌がってるんですよね……。エリーは今回の旅で変わりました。

というのが初回プレイの感想ですが、2周目、3周目とプレイしていくうちにこのゲームに対する印象が変わるかもしれません。というのも、私はアンチャーテッド4をプレイしたときは「面白いけど思ってたのと違う」というのが第一印象でした。しかし、複数回プレイしていくうちに「面白いしストーリーも良い」という印象に変わっていきました。秘宝を巡る冒険アクションとしてだけでなく、ネイサン・ドレイクの最終章としての側面によりウェイトを置くようになってきたんです。なので、「The Last of Us Part II」についても、今後のプレイによってゲーム全体の印象が変わってくるかもしれません

*やろうと思えば今作のストーリーはアンチャーテッドでも出来そうな気がします。もちろんそのまま当てはめるのは不可能ですが、例えばマーロウの娘が母の仇としてネイトを殺し、一足先にロンドンに向かったサムを追ってキャシーの復讐の旅が始まる、というように。もしこのような「アンチャーテッド5」がリリースされたら、秘宝が絡まないアンチャーテッドはアンチャらしくないという批判を受けると思います。私は3周回を終えてなお、感染者が絡まない今作はラスアスらしくないと思っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました