Part IIで明らかになった「わかった」の真意:「The Last of Us Part II」

Part II
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前作の続編となるPart II

幾度かの発売延期を経て、2020年6月19日にThe Last of Us Part IIが発売され前作で回答が明示されず曖昧なままだった描写について、いくつか言及がありました。

「わかった」の真意

前作のラストシーンは、ジャクソンにあるトミーの街に着く直前にエリーが「ファイアフライについてさっき言ってたことは全部本当だって誓って」と迫り、「誓うよ」と答えたジョエルに対してエリーが「わかった」と返事をして終わるというものでした。

このシーンについて、過去の記事ではThe Last of Us: One Night LiveのEpilogue of the epilogueとThe Last of Us Part IIの発売前トレーラーの内容も踏まえて「当初はジョエルから離れることを考えていたものの、ジャクソンで日々を過ごすうちに心変わりした」という結論を出しました。しかし、Part IIでこの結論は誤りだったことが判明しました。

Part IIで明らかになったエリーの心境

The Last of Us Part IIでは、時間軸上の現在にあたるシアトルでのストーリーの合間に挿入される形でジョエルとエリーの過去にあった出来事が描かれる構成になっており、そのシーンでエリーの心境が明らかになっています。

Part IIのプロローグで、エリーはジョエルからギターを受け取ります。それからエリーは弾き方を教えてもらうなどジャクソンで平穏な日々を過ごしていました。その後シアトルでの3日間から数えて2年前に、一人でセントメリーズ病院を訪れて残されていたレコーダーの内容を聞くのです。エリーが「ここで何があったか教えて」と追いかけてきたジョエルに突きつけると、観念したジョエルはワクチンを作っていたらエリーが死んでいたこと、自分がファイアフライを止めたことを話します。

ジョエルが話した真実に対し、エリーは大きなショックを受けています。

エリーはセントメリーズ病院に来る少し前、楽器店に行くために通ったホテルにおいて、ジョエルに対して「免疫を持った人が大勢いると言っていたのは本当なのか」という意味の疑問を投げかけています。

つまりホテルの時点ではこれが嘘だったのではないかという疑問を抱いている状態で、病院のレコーダーを聞いて嘘だったことを確信したということになります。

ジョエルが誓うなら信じるという意味での「わかった」

こういった点を考慮すると、エリーはシアトルでの3日間から数えて2年前あたりまでは「免疫を持つ人がたくさん集まっていた」、「ファイアフライは治療法の開発をやめた」というジョエルの発言を信じていたのです。しかし、ジョエルの言うことを全面的に信じるという意味で「わかった」と返事をしたということではありません。もしそうであるなら、前作のラストシーンから数週間後、つまりPart IIのプロローグでジョエルがエリーの部屋を訪ねたときによそよそしい態度を取っているのは不自然です。

そのため、前作のラストシーンにおける「わかった」は、「疑いはあるもののジョエルが誓うなら信じる」という意味だったと言えます。過去の記事で結論づけたように「ジョエルの嘘を受け入れられず離れることを考えていた」という意味で「わかった」という返事をしたのではないのです。

エリーは「わかった」という返事をした時点ではジョエルの話に疑いを持っていて、その後数週間にわたって後にホテルで話すような「他にも免疫を持っている人がいるというのは本当なのか」、「なぜ意識を失っている間に連れ出したのか」といった疑問が頭の中に渦巻いていたと想像できます。

前作のラストシーンからギターを受け取るまでの数週間は二人の間にぎこちなさがありましたが、それからギターの弾き方や水泳を教わり、街での日々の仕事をこなし、誕生日にはサプライズで恐竜と宇宙の博物館に行くなど親子のように接しているうちに、エリーはジョエルが言ったことを信じるに足る関係を築くまでに至ったのではないでしょうか。

いずれにせよ、エリーはジョエルの話したことが真実だという前提でジャクソンでの暮らしを営んでいたのです。

レコーダーの内容を聞き、さらにジョエルの口から真実が語られ、その前提が崩れたエリーは「ジャクソンには帰る、でももう終わり」とジョエルとの関係を清算する発言までしています。裏を返せば、前提が崩れるまではジョエルとの深い信頼関係があったということでもあるのではないでしょうか。

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