なぜドレイク卿の地図をUボート船長が持っていたのか?:「エル・ドラドの秘宝」

エル・ドラドの秘宝
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ネイトが手にしたドレイク卿の地図

「アンチャーテッド エルドラドの秘宝」は、ネイトとサリーが海に沈んだ棺に入っていたドレイク卿の日記を見たことでエル・ドラドの存在を確信し、アマゾンで座礁したドイツ軍のUボートに残されていた島の地図と座標によって黄金像が眠る南太平洋の孤島に向かうことになります。島内でもドイツ軍が遺したフィルムによって黄金像の呪いが明らかになるなど、ドイツ軍はストーリーにおいて重要な役割を果たしています。

「エルドラドの秘宝」におけるドイツ軍を語るうえで無視できない疑問点があります。それは、「なぜドレイク卿の地図をUボート船長が持っていたのか?」という点です。ネイトがアマゾンで発見したUボートの船長は、ドレイク卿が記して日記から破ったと思われる地図を持ったまま死んでいました。

Uボートにあった地図=ドレイク卿の地図

最初に、この地図が破られていたドレイク卿の日記の最後のページであるかどうかが論点になりますが、おそらくネイトの「最後のページを見つけた」という言葉の通りです。

ネイトがサリーに最後のページが破られている話をしたときの画像と船長が持っていた地図の画像を見比べると、日記は左上にページの一部が残り、地図は左上部分が欠損しています。加えて、紙の質感が似ていて日記のページにある外枠の線が地図にもあるように見えます。

これらを根拠として、船長が持っていた地図がドレイク卿の手帳の最後のページだったと判断できるはずです。手帳のサイズと地図のサイズが異なりますが、最後のページは折り込み仕様だったということでしょう。

では、ドイツ軍はパナマ沖に沈むドレイク卿の棺を引き上げて日記の最後のページを破り取り、また棺を海に沈めたのでしょうか?日記には南太平洋の島で謎を解くための手がかりが記されており、日記を手にしていたのならわざわざ最後のページだけを持ち去る必要性は限りなく低いです。また、もう一度海に沈めれば同じくエル・ドラドの伝説を追う競合者にヒントを残すことにもなります。こういった点を考慮すると、ドイツ軍はドレイク卿の棺を引き上げたわけではないと言えるでしょう。

ということは、ドレイク卿が棺を海に沈めた時点で最後のページは破り取られていた、つまりドレイク卿自身が破り取ったということになります。その理由はもちろん、その地図を手元で確認しながら南太平洋の孤島を探索し、黄金像を見つけるためです。

作中におけるドイツ軍の痕跡

南太平洋の孤島にたどり着き地図を見ながら黄金像を探していたドレイク卿は、その島で命を落としてしまいます。ではなぜドレイク卿が持っていたはずの地図をアマゾンで座礁したドイツ軍のUボート船長が持っていたのでしょうか?

作中の描写から分かるドイツ軍の痕跡を列挙してみます。

  • ドイツ軍は黄金像探索のために少なくとも2隻の潜水艦を派遣した
  • 一隻はアマゾンに、もう一隻は南太平洋の孤島にあり、両艦ともドイツ本国には帰還していない
  • アマゾンで座礁した潜水艦にはスペインのダブロン金貨とドレイク卿の地図があった
  • アマゾンで座礁した潜水艦の船長と船員は死んでいた
  • 南太平洋の孤島にあった潜水艦の船長は黄金像とドレイク卿の遺体を見つけ出し、その後モンスターになった

ここからは分かりやすくアマゾンで座礁していた潜水艦をアマゾン艦、南太平洋の孤島に遺されていた潜水艦を孤島艦と記述します。また潜水艦の指揮官は一般的に艦長と呼ばれますが、作中の表現に則って船長と表記して考察を進めます。

アマゾン艦
孤島艦

地図を手にした順番はドレイク卿→孤島船長→アマゾン船長です。ドレイク卿が地図を破り取って所持したまま島を探索したことを前提にすると、黄金像の前で死去したときも持っていたままだったと考えるのが自然です。そのドレイク卿の遺体と黄金像を孤島艦の船長は発見しているので、このときに地図がドレイク卿から孤島船長に渡ったと考えられます。しかし、このあと孤島船長はモンスターになって任務を継続することができなかったため、地図が孤島船長からアマゾン船長に渡るまでの間に何かが起きていたはずです。

孤島艦に起きたこと

この先は根拠に乏しい推論になりますが、考えられるのは孤島艦の船員が地図をいったん保管し、それがアマゾン艦に渡ったという可能性です。

孤島艦はドイツ軍司令部の命令を受け、黄金像を探すため南太平洋に向け出航します。ドイツは次作となる「黄金刀と消えた船団」においてもボルネオにある黄金刀を包んでいた地図に依らずチンターマニ石がヒマラヤにあることを突き止めていたため、独力で黄金像がある南太平洋の孤島を見つけることが出来ていたのかもしれません。

南太平洋の孤島に到着した孤島艦は橋頭堡となる潜水艦基地を築きつつ島内を探索してドイツ語の地図を作成しつつ、黄金像とドレイク卿の遺体を発見しました。

ローマンが黄金像の中身を見たときの様子からすると、黄金像の中にあったミイラが発する瘴気に触れるとすぐさまモンスターに変異するようでした。孤島船長は黄金像とドレイク卿の遺体を見つけて一緒に写真に収まったあと、部下にドレイク卿の遺体を調べさせ、自身は黄金像を調べたのではないでしょうか。部下がドレイク卿の持ち物から地図とメッセージを見つける傍らで孤島船長はローマンと同じように黄金像の外観を調べ、中を見ます。そしてモンスターと化してしまったのです。

モンスターと化している船長の様子が映像に残っているので、孤島艦の船員は全員が同時期にモンスターに変異したわけではありません。指揮官を失った船員たちは当然のことながら本国の指示を仰ぎます。船長を鎖で縛り付けたあとに連絡を取り、「黄金像とドレイク卿の遺体は見つけたが船長が化け物になってしまった」という報告を行います。ドレイク卿が残したメッセージや孤島船長が変貌する様子を見ていた船員から詳細を聞いたドイツ本国の軍司令部は、黄金像をこのままドイツに持ち帰ることはできないと判断し黄金像の呪いを解く方法を検討します。

アマゾン艦に起きたこと

ここで軍司令部は後続部隊としてアマゾン艦を南太平洋に派遣します。アマゾン艦の任務は、南太平洋の孤島で先遣部隊である孤島艦が入手した資料を持ってスペイン人が植民地としていたアマゾンで調査を行うことです。アマゾン艦は孤島艦が指定した座標であるUK2642に到着しますが、本国に連絡してきたはずの孤島艦の船員が見当たりません。孤島艦の船員は後続部隊が到着するまでの間に全員がモンスターと化してしまっていたのです。孤島艦の船員が作成したドイツ語の地図とドレイク卿の地図、さらに島内に遺された金貨を含むスペイン人の痕跡を回収したアマゾン艦は、もともと黄金像があった場所であるアマゾンの古代都市に向かいます。ネイトがアマゾン艦に残されていた金貨を見て「これはどこで手に入れたんだ、ゲルマンの英雄さんよ?」と言っていることからも、ネイトとサリーが調べた限りではアマゾンの遺跡に財宝が存在していた形跡はなかったことが伺えます。

アマゾン艦は南米大陸に到着し調査を始めますが、黄金像の呪いを解く手立てを見つけることはできませんでした。

アマゾン艦の兵士たちが全滅した理由

アマゾン艦の兵士たちは全滅していますが、全滅した理由は二つ考えられます。一つ目は、このままでは黄金像の呪いを解くという任務を継続することになり、再び南太平洋の孤島に向かわされて命を落とすことになると考えた一部の船員たちが反旗を翻し、任務を全うしようとする船長派と別れて艦内で争いが起こり、全滅してしまったというものです。

しかし、船長とおそらく船員の死因は銃撃ではなく刃物か何かでめった刺しにされたことでした。特に船員の衣服に残っている出血箇所は非常に多く、銃を持つ軍人たちが争ったにしては不自然です。つまり、同士討ちではなく南太平洋の島にいたモンスターがアマゾンにもいて、モンスターに襲撃された可能性があります。これが二つ目の理由です。艦内に遺体が二体しかなかったこともモンスターが持ち去ったと考えれば説明がつきます。とはいえ、作中でアマゾンにもモンスターがいる描写は無いため推測の域を出ません。

どちらにせよアマゾン艦の兵士たちは全滅し、月日が流れるうちにUボートはアマゾンの奥地へと押し上げられ、座礁したままになってしまったのではないでしょうか。

誰が黄金像を移動させたのか?

こういった顛末の末、南太平洋の孤島とアマゾンで先遣部隊と後続部隊を失ったドイツ軍司令部は黄金像を手に入れる計画を断念したと考えられます。

ちなみに、ローマンとナヴァロ、ネイトとサリーが黄金像を見つけた場所はドレイク卿の遺体があった宝物殿ではありませんでした。ドイツ軍がドレイク卿の遺体とともに発見した後に誰かが移動させたことになります。

移動させることができたのはドイツ軍のUボート船員かモンスターのどちらかですが、おそらく先遣部隊として派遣された孤島艦の船員でしょう。潜水艦基地にはドイツ語の地図が残されており、ローマンとナヴァロはその地図を見て黄金像の元にたどり着きました。

黄金像は呪いが解けたとしても潜水艦に積み込むことができないサイズなので、ドイツ軍兵士はナヴァロのように空から吊り上げられる場所に移動させたはずです。現実世界において、ナチスドイツは1936年に世界初となるヘリコプターの開発に成功しています。

兵士たちは黄金像を移動させる過程で瘴気に触れ、モンスターに変異してしまったのかもしれません。

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